マクロビオティックが求める米
マクロビオティックでは、全粒穀物(玄米)を毎日の食の40〜60%とるよう指導される最重要の食材です。その「お米」には高いエネルギーが要求されています。どのようなお米が良いのでしょう?
マクロビオティックは、美味しさだけでなく、心とからだの最高状態をめざしていますから、エネルギーの高いお米を求めています。養殖魚より天然魚が、山菜でもキノコでも栽培より自然ものが、漢方薬も栽培ものより天然ものが遥かに高価に尊重されています。しかし、この違いは化学分析でも説明できません。でも、人はお米より自然・天然のものを尊重してきました。自然は本物だからでしょう。
自然の生物は、人工ものよりも自然のものがよく適合するのです。つまり人工度が高いほどエネルギーが低く、天然のものほどエネルギーが強いのです。この数値確認は、波動学会(国際学会・日本学会)において種々の分析手法が開発普及されつつあり医療にも導入されています。
お米で見てみましょう

米粒では分かりにくいですが、稲の成育する田んぼを見ると一目瞭然です。
片や稲だけが整然と並んで静寂です。生物の姿は無く、雑草もありません。ただひたすら、稲だけの世界です。この稲は、異常気象・病害虫など苛酷な自然の障害には軟弱で直ぐ悲鳴をあげてしまうようです。これが一般の田んぼです。
全く別な田んぼがあります。稲だけでなく雑草も多く、生物がやたらと多いのです。水中にはメダカが群れ、クモ・蛙・ドジョウ・蛍・タニシ・・・多種多様で大量なのです。しかも野鳥もたくさん舞っています。稲の姿は、もの凄く力強く野性的です。異常気象や病害虫にも平気な強さを持っています。どんな悪条件でも、よく充実します。これが自然耕の田んぼです。
ガンのえさ工場(宮城県田尻の自然耕)
この違いは何でしょう。自然力です。
自然力の強い稲は、自然によく調和できて自然の脅威にも耐える強靭さを備えています。片や、自然力の低い稲は、天候次第で不安定で軟弱です。簡単な見分け方は、稲の育つ自然環境が、豊かか、貧しいか、生物の種類と数で比較すると簡単でほぼ正確です。これを「生物指標」と言います。
みなさんの指標は「農薬」「有機」でしょうか。農薬の表示は、僅かな「無農薬」と、残りのすべてが「減農薬」とされるのが実態です。でもこの農薬の有無表示は、消費者が確かめようも無い生産側の説明でしかありません。マクロビオティックは、僅かな「化学品」の存在でも、心とからだへの影響は厳しいので、正確な有無を重視しています。食べるとウソか本物かマクロビオティックの人のからだでわかるのですから。
「農薬指標」ではわからなくとも、「生物指標」なら、生物の存在が多い少ないですから子どもにもわかり、説明表示してもらわなくともよい位です。つまり、生物が豊富なほど自然が豊かで元気です。そこに成長する植物も元気でエネルギーが高いのです。この高いエネルギーが、人に貴重な糧となるわけです。
自然力の高い米は、「自然農法」が最高です。しかし、純粋な自然農法は、自分の分しか作れない自給自足の農法ですから、販売されず消費者には入手できません。ところが、多くの人々に自然性豊かなお米を提供すべく努力している農家集団がいます。(ご参照:自然耕)
ついでに「有機」指標にも触れておきましょう
みなさんは有機と言えば良いものと評価されるでしょうが、有機栽培の有機は99%が「畜産糞尿」です。牛・豚・鶏の業者は、狭いコンクリートで家畜を多数管理するので家畜にとってはストレス障害が大きく、畜産業は成り立ちません。これを緩和するため「抗生物質・ホルモン剤・動物薬」を多投せざるを得ません。
さらに依存している輸入飼料には大量の薬品(ポストハーベスト)が使われています。結局、これらの化学品の殆どが糞尿に濃縮されます。この産業廃棄物の処理先は、「田畑」しか無いのです。欧米の「オーガニック」では、化学品使用の畜産糞尿の有機使用は拒否されますが、日本では「JAS有機農産物」として公認されています。
我々は、「無農薬」には「化学畜産の糞尿利用は拒否」すべきと考えております。
「化学畜産の糞尿」を外した「無農薬」の「有機農法」が、世界のオーガニック基準に適合するホンモノです。極く一部で、このホンモノの有機農法が行われています。(ご参照:自然耕)